【EPT英語発音テスト】どうする?初見文対策
- Akiko

- 6 日前
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更新日:4 日前

こんにちは♪ 国際英語発音協会・英語発音指導士®EPT英語発音テスト対策推薦校講師の平田明子です。 今日は人気急上昇の「EPT英語発音テスト」に含まれる受験生泣かせ(?)セクション「初見文」の対策について、私が日頃生徒さんにレッスンでお伝えしていることをまとめて書いてみたいと思います。
練習のご参考にしていただければ幸いです。
目次
まずはEPTってどんなテスト?という方のためにテストの概要を書いておきますね。
1・テストの概要 (文中、下線のついている箇所はclickすると別ページに飛びます)
★ 試験内容
・簡単なQ&A(当日の日付、受験番号など。ここも発音審査の対象 )
・アルファベット読み上げ
・短い会話文の読み上げ
・初見文音読(100ワード強、30秒黙読時間あり)
・国際英語発音協会HPに掲載されている3つの課題文の中から当日指定の1つを音読
★ 試験方法
Zoomによるオンライン受験、東京大阪での会場(対面)受験
★ スコアと発音レベル(合否ではなく点数で評価される)
86点~100点・・・指導者レベル
71点~85点・・・ハイレベル
56点~70点・・・英語発話学習者平均レベル
90点以上取得できれば、英語発音指導士®認定セミナーに参加できます。
2・初見文ってどんな感じ?
初見文は、実は次の回で課題文の仲間入りをする文章です。課題文の更新は3月、7月、11月と年に3回ありますがその時に3つの課題文のうち一番古いものが消えて、それまで初見文だった文章が新しい課題文にスライドしてくるのです。 ですので、必然的にレベルも長さも課題文と同程度ということになります。 内容については、過去のものを振り返ると
・観光地について
・歴史上の人物について
・家族の思い出(お父さんやおじいさんの話など)
・アメリカの有名な行事について
などバラエティに富んでいます。
観光地や人物についての文章が多いため、固有名詞が多いのも特徴です。また、日頃あまり使わないような単語が出てくることも多々あり発音のスキルのみならずある程度の英語力・語彙力も必要です。 30秒黙読できますので、その時間を効率的に使ってスムーズな音読につなげましょう。
3・初見文を読むコツ
「初見の英文を正しい発音で読む」ということは、複合的なスキルを必要とするとても難しいことですので、一朝一夕に対策できるということはありません。が、少なからず本番でのコツはあります。
黙読中は・・
・長文問題を読むときのようにきちんと意味をとろうとしない。
それよりも最後まで単語をスキャンすることに集中する。
・知らない単語や固有名詞があれば、ある程度読み方を決めておく。 ・長い単語などはアクセントをどこに置くか確認しておく。
・余裕があれば、長い文章に関してざっくりした文章の構造を見抜いておく。
「ここまでが主語になるな」「並列の表現(※)があるな」など。 (※)例えば apple, orange, and banana のような表現。イントネーションは apple↑ orange↑ and banana↓のようにするのが望ましい
音読中は・・
・複数形、三人称単数のsや過去・過去分詞の ed などを飛ばさないように
ゆっくりめに読む。語尾子音の減点が多いので慎重に!
・あ、間違えた!と思ったら言い直してもOK。
ただし多すぎる言い直しは評価を下げる。
3・今日からできる初見文対策 ①
初見文対策のレッスンをしていて気づくのは、意外に皆さん「読み間違い」が多いということです。さほど難しくない単語でも、です。
例えば had を has と読んでしまったり、同様に
their ⇢ they
clearing ⇢ cleaning
fortune ⇢ future と読み間違えてしまうようなことです。 また、a や the などを飛ばしてしまう、または逆に何も冠詞がないのに勢い余ってtheを
勝手に入れてしまう・・などなど。 これらは落ち着いてよく見れば防げるミスばかりです。
ですので、ぜひ日頃から次のような練習をしてみてください。
1・ある程度の長さのある文章を初見で、もしくは20~30秒黙読して読み、それをスマホのボイスメモ等を使って録音する (英検2級のパッセージリスニング素材などがおすすめ)
2・再生速度を少し落として再生し、自分でスクリプトを見ながら聴いて一字一句
入っているか、単語を間違えて読んでいないか確認する
発音の良しあしをジャッジするのではなく「きちんと読めているか」の確認になりますので
ご自分でできる作業です。
これを2~3日に一度でも実践していけば、イージーミスはかなり改善できると思います。
試してみてください。
4・今日からできる初見文対策 ②
もう一つは「基本単語の発音を見直す」ことです。
初見文はどんな文章が出るか分かりません。したがってどんな単語が出るかも全く分かりません。予測不可能なことを対策することはできませんので、読み方の分からないような難解な単語が出てきたらこれはもうあきらめるしかありません(笑)。 が、逆の見方をすれば、その「難解な単語」以外は日頃から慣れ親しんでいる単語ばかりなのです。
favorite
over
against
gone
war
born
travel
piano
vocalist
talent
common
also
最近の出題文章をざっと見ただけでもいくらでもありますね。これらの単語を自信をもって正しく発音することができるでしょうか。
実際、減点されているのはこういった基本単語が非常に多いのです。
なので、これらの基本単語の発音を日頃から「どの音素(特に母音)が入っているんだろう」とアンテナを張っておくことはとても大切です。
基本単語の発音が安定すれば、相対的に点数は必ず上がります。
難しい単語にばかり目が行きがちですが、まずは足元を固めて点数を確保しましょう。
おすすめ教材は、なんといっても中学校の教科書。
たいてい中三の英語の教科書の巻末には中学3年間で習う重要単語がすべて出ています。
しかも発音記号付きで!これはありがたいです。
教科書が手に入らない場合は、書店で中学生用の単語帳(発音記号の入ったもの)を探してみてください。内容は同じです。
それが終わったら、例えば英検2級向けの単語帳などに取り組めば、多少長めの難しい単語なども対策できますね。
以上、私のできる範囲で初見文対策のためにできることをご提案させていただきました。
ご参考になれば幸いです。
月に3回、EPT向けの発音練習会を行っております。
毎回とても楽しくアットホームな雰囲気で、みっちりと練習できますので
ご興味のある方はこちらから詳細をご覧の上お気軽にご参加ください。
プライベートレッスンご希望の方はこちらをご覧ください。
お気軽にお尋ねくださいね。
筆者 プロフィール
国際英語発音協会認定・英語発音指導士®
EPT®英語発音テスト 100点
EP-Pro®指導者向け英語発音技能検定 特級満点
発音レッスン3500回以上
TOEICスコア 955
岡山県在住(海外経験なし)
EPT英語発音テスト対策推薦校・英語発音専門スクールPAL英語塾
著書:「最短で英語発音を変える本」 https://amzn.asia/d/jjDBf28




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